ジョンくんの紫陽花

今年も我が家の小さな庭に、ジョンくんの紫陽花が咲きました

うちに初めてやってきた犬が、ジョンくんです
亡くなったとき、遺体は火葬場で灰にしてもらったので、首輪だけ形見に庭に埋めることにしました
ばあばと相談して、その上に紫陽花の株を植えました

ひょろんとした細い紫陽花の株は、15年経った今、立派な紫陽花の木に成長して
毎年、小さな庭に彩りを添えてくれます

雨の日の紫陽花は、特別に好きです


今日、訪問看護に来てくださっていた看護士さんたちがお悔やみに寄ってくださいました

ここのところ、バタバタであわわとなっている日々が続きましたが
介護を始めたときからお世話になっていた方々に、ご挨拶を差し上げることも出来て、これでひと段落ついたような思いです


そういえば、ばあばが体調を崩すまでの、二人暮しのような生活の十年間くらいは、私の中では「介護」生活ではなかった日常ですが
もしかしたら、広い意味では介護だったのかなあと、ふと思うようになりました
うちの場合は、生まれたときから一緒に住んでいて、私の方が赤ん坊の頃からずっとお世話をしてもらった祖母ですし、「入院」というわかりやすいきっかけがあったから、勝手が違うと思いますが
たとえば、食事の用意、掃除洗濯入浴など、身の回りのことがある程度できなくて、手助けしている状態は、やっぱり「介護」なのではないかしら?と思うのです

そうとは思わずにしている方々が、世の中にはたくさんいらっしゃると思うのです
そして、その状態がどんどん進んでいても、日常の延長線上のことになってしまっているから、どの段階で家族でない第三者に依頼したらいいのか、わからずに過ごしている方々は、本当にたくさんいらっしゃると思います

がんばって、がんばって、がんばって
ご自分の体調を崩してしまわれるほど、がんばってしまっている方々は、世の中にたくさんいらっしゃるのではないかと
そんなことを、ふと考えるようになりました

まずどこに相談に行ったらいいのか、わからない
相談に行っても、どこまで頼っていいのか、わからない

わからないことだらけです

うちの場合は、入院先の看護士さんから病院のソーシャルワーカーさんに話をして頂いて市役所への手続きなど色々教えて頂いて、ソーシャルワーカーさんからケアマネージャーさんに話をして頂いて、ケアマネジャーさんが、うちの祖母や私たち家族に必要な手助けを考えてくださって、プランを立ててくださって、そこから訪問看護士さんたちや訪問歯科医さんたちに連絡をとってくださいました

なんというか、結局のところ
人と人とのつながりなんだな、と実感
今でもお世話になった方々には感謝の気持ちでいっぱいです

私たち家族は、本当によい人たちに恵まれたのかもしれません

もしかしたら、手助けをお願いしたことによって、つらい思いをされている方だっていらっしゃるかもしれません


でももしも、ひとりで、あるいは家族の間だけで、がんばりすぎてつらい思いをしていらっしゃるのであるなら、一度、第三者に相談されることをおすすめします

その人は、きっと親身になって相談に乗ってくださると思うから

(えらそうな物言いをしてしまって、反省。でも心から思ったことなので、そのまま日記に残します。)

追伸

姉と、ばあばの介護日誌をつけてました

ばあばの体調、食事、体温、むくみ、便の回数、尿の量(尿を自力で出せなくなっていたので、私たちの手で導尿をしていたので重要項目でした)、その日の出来事などのほか、けっこう言いたい放題書いてます

楽しかったこと、うれしかったことは、もちろん
いやだったこと、つらい思いをしたときのことも、たくさん書いてあります


こうやって、書き出してみると、一時の気の迷いや感情に流されず、頭を冷やすことが出来たような気がします

おすすめです



たくさんの優しいお言葉、温かいお言葉をかけてくださったお友達のみなさんへ
ほんとうにありがとうございました_(_^_)_

いつか、ご恩返しができるかな
皆さんから頂いた優しさにこたえることができるようなひとになれるよう、日々精進しようと思います(^^)ノ