夢のような一日


2009年5月23日12時6分、祖母が永眠致しました
享年89才でした

3月10日、急性心不全のため入院
4月13日退院
3週間、自宅で家族と過ごし
5月4日早朝緊急入院、緊急手術、一時危篤状態になるも、奇跡の回復
ICUでの一週間ほどの治療を経て、これまた奇跡の回復力で一般病棟へ移り、一時は回復するが、二度目の重篤な状態となり、血圧降下、変更した薬が効き目を奏し再び奇跡の回復
しかし、その数日後再び血圧降下、このまま意識が混迷すると思われたが…三度目の復活で意識回復

しかし、四度目はありませんでした
誰もが安心して気を抜いた日に、誰にも看取られずに亡くなりました

二日間徹夜で付き添った翌日のことでした


誰にも、最期を見せずに逝くなんて
そんなかっこよすぎることやめてほしい

火葬場で焼かれるための炉に棺が納められ、扉が閉じられた瞬間、くやしくて「ばあばのばか!」と言ってしまった

くやしかったのは、自分自身に

結局、何もしてあげられなかった

してあげられなかった、なんて、思い上がるにもほどがあるけど…


初めから、助かる可能性は限りなく低いという中、懸命に手術を執刀して下さった若い女医先生、その後の手厚い治療を続けて下さったからこそ、祖母はほとんどの会いたい人たちに会うことができました
先生に会えてよかった

そして同じく最善の看護をして下さった看護師の皆さんにも、感謝の言葉しか浮かびません


ばあばのことを、実の孫である私以上に、大切に思ってくださった皆さまに、心より感謝致します


ありがとうございました
祖母は幸せ者でございました

奇跡なのか、偶然なのか、必然だったのか
どうしてかなんてわからない
人智の届かないところで、何かの歯車が噛み合って動いている
そんな不思議を感じてしまうことが、いっぺんに押し寄せた三ヶ月でした


今はまだ何から手をつけていいのかわからなくて
途方に暮れてます



今年の5月は知らぬ間に通り過ぎてしまった