近所のスーパーにて

納豆が売り切れ直前でしたw(゜o゜)w
いつも山のように積んであるのに…

テレビの影響はすごいですね
おいらはいつもの納豆めかぶねばねばさぬきうどん
冬なので温麺でいただきまーす♪
うまっ


本日は昨日の反動か、早起きして映画に行きました
お財布も買いました
ケーニヒスクローネでベルリンも買いました
ベルリンは、栗好きにはたまらないプリンです
渋皮煮がたくさん入ってます


本日の読書
昨日読みかけだった『モノレールねこ』読了しました
短編集ですが、特に『セイムタイム・ネクストイヤー』と『バルタン最期の日』がよかったな
どちらもミステリーとしては新しい手法ではないのですが、上手なんですよね
特にバルタンはね、うーん、犬とか猫は他にも読んだことがあるような感じなんですけど、「ザリガニかよ〜っ!」みたいな
でも、ザリガニに泣かされた女がひとり(←つまりこのひと)

本日の映画

長い散歩
以下、ネタバレあり

俳優奥田瑛二さんの監督作品です
教育者(校長まで登りつめた人)としての世間の顔と、家庭を顧みない顔を持つ男
娘はそんな父親に、反抗し続けます
男はそれをまた妻に押し付けてなじり、アル中になるまで追い詰め、結果として廃人のようにして妻を死なせてしまった

そんな負い目を抱えて、小さな街に逃げるように越してきた初老の男安田松太郎と、越してきたアパートの隣に母親とそのヒモの3人で暮らす幼い少女が出会うところから、物語が始まります

少女の母親もまた虐待やネグレクトを受けて育ってきて、娘にどう接していいかがわからず、自分の幼い娘にも自分が受けてきたことと同じことを繰り返します

初めは、周りの人間や物に対して警戒心を剥き出しにして、小さなハリネズミのようにトゲを出して自分を守っていた(そうするしか知らなかったのね)少女サチが、自分を母親と母親のヒモである男から救い出してくれた松太郎に、次第に心を開いていく過程が描かれています

ほかにも色々あるのですが・・・
物語もおしまいのほうになって、熱を出したサチを松太郎が介抱して、眠りについたユースホステルでの夜
そんなことはついぞなかったのに、松太郎の布団にサチがそっともぐりこんできて、たずねるのです
「おじいちゃんは、サチのことがすき?」

幼い身で、誰からも必要とされていないと感じ取っていた少女には、恐怖と期待をたくさん内包して、おそらく必死の決意で発した言葉だったと思います

松太郎はすぐには答えることができず、しばらく沈黙が続いた後、嗚咽とともに「だいすきだよ」という一言を伝えます

そのシーンを見ていたとき思ったこと、それは
人は誰しも、たった一人でも無心にぎゅっと抱きしめてくれる人が必要なのだ、ということ
何があっても味方だよ、信じているよと、無言のうちに伝えてくれる人がいるということ

松太郎はサチを地獄のような場所から救い出そうと決心して、身体を鍛えたり、体力をつけようとがんばって、実際に連れ出すんだけれど。。。
救われていたのは松太郎も同じだったのね
松太郎自身も、心に深い傷を持って生きてきたのだから

自分も感じていることですが、今って昔よりもいっそう余裕のない人が増えている気がする
私もそうです
究極に余裕がなくて、自分のことしか考えられないと「どうして私ばかりが」とか「誰かが自分を傷つけたのだから、自分も誰かを傷つけてもかまわない」などなど、それこそ目には目を歯に歯をというような考えの人がたくさんになってしまうのね

それはとても危険なこと
だけど、どうやって解決したらいいのかなんて、一言では言えません
ただ、この映画を見ていたら、おぼろげながら答えがわかりかけたような
そんな気がしました

ラストも、不確かな終わり方だったし
根本的なことは何にも解決していないけれど、観客に色んな思いを抱かせるラストだったな

最初は見ていて、ほんとに辛かったんですよ
情けないけれど、直視できなくて逃げ出したい気持ちでした

心に残る一本かな


余談
お正月にテレビで再放送を見ていたとき、田辺聖子さんがインタビューに応えてみえる番組で心に残ったこと
カモカのおっちゃんが亡くなる前、最期に仰ったのが「わしはいつでもあんたの味方やで」だった(確か)というのを思い出しました
そんな風に言える人って、すごい人だと思います
そして、そう言わせる人も、同じく、ね