二本立て 28.3％ 11426歩

１３日の金曜日です

でも、コワイ映画ではありません
『ポビーとディンガン』と『天空の草原のナンサ』を観て来ました
ポビーの原作はこちら

ポビーとディンガン

（酒井駒子さんの絵も好きです）
ナンサの本もありました

天空の草原のナンサ

どちらもおもしろかった！
おもしろいというか、しみたなあ・・・心にね
『ポビーとディンガン』は、前々から楽しみにしていたということもあるのですが、『天空の草原のナンサ』は、なんとなくよさそうかな？と思って観てみたら、とてもよかったです
こういう映画、大好き
ちょっとネタバレ
読みたくない人は飛ばしてくださいね

『ポビーとディンガン』
あらすじは原作本とほぼ一緒ですが、映画のほうが映像だからいっそうリアルな印象。空想癖のある女の子ケリーアンの目には見えない友達、ポビーとディンガン。オパール鉱山で発掘に夢をかける人々の街で、彼女の言動は「おかしい」と思われています。家族すらもあきれるくらい。なんとかして空想世界から引き離そうと父が一計を案じ、ポビーとディンガンを兄アシュモルと共に鉱山に連れ出すことに。鉱山で落盤事故に遭って、うっかりポビーとディンガンのことは忘れてきてしまいます。ケリーアンは「ポビーとディンガンがいなくなっちゃった！」と大騒ぎして、夜中の鉱山まで捜しに行ってほしいと懸命に家族に訴えます。その訴えを聞いて、夜中の鉱山に向かったことが、父を窮地に立たせることに・・・

人の心の弱さとおろかさと、それでも信じること、人を信頼するということ・・・案外心も強いもんだと思ったな
それから、もつれた糸をほどいてみれば、最悪な状態に追い込まれた問題も、簡単なことだったのだと気づかせてくれます
誤解というのは、きっかけは些細なことでも、色んな要因が重なって大事になることがあります
人を信じられなくなって、どんどん深みにはまってしまう
だけど、ちょっと心の視点を変えてみたら、自分を変えてみたら、思ってもみないくらいスムーズに世界は動き出す
（『ポビーとディンガン』には、小さな魔法の要素も入りますけど）
そんな「ちょっとしたこと」の大切さを教えてくれた映画かな
本当に大切なことは何か？なんて、簡単にはわからないことだけれど
ふと視線をずらしてみたら、足元に転がっているかもしれない
人と人との関係も、家族の大切さも
一年前の私だったら、ここまで深くこの映画に感銘を受けなかったかもしれません

『天空の草原のナンサ』は、私にとっては、とてもとてもいい映画でした
モンゴルの草原に遊牧の民として暮らす一家
長女のナンサが村の学校から一時的に帰宅（大草原のゲルに）してから、お母さんに頼まれて牛の糞を捜しに行ったとき、洞穴で子犬を見つけたことから始まる小さな物語

子犬みたいにコロコロ動き回るちっちゃい子＆犬好きにはたまらんです
お父さんとお母さんが、登場するモンゴルの遊牧民さんたちみなさんが、とてもいいのです
限りなくドキュメンタリーに近くて、でもフィクションでもあって・・・登場する家族が、映画の中だけの架空の家族ではなくて、本当の遊牧民の家族を監督が探し出したのだそうです（この映画はパンフを買うとより深く理解できます）
子どもたちに対する教えも、厳しさも暖かさもすとんと伝わってきました
本物の家族だからこそ、自然と協力しあって大地に生きる家族だからこそ、確かな絆に寄る愛情が伝わってくるんだろうな
かつて日本の至るところに暮していた家族の姿のような気がしました
今では文明化と共に、失ってしまった家族の姿かもしれません
モンゴルの大草原でも、時代と共に変化していくのだろうか
それとも、変わらないのだろうか
観終えた後に、そんな思いが残りました

パルムドッグ賞受賞のわんこにも注目です
そして、モンゴルの雄大な草原がちっぽけな自分を再認識させてくれました
生きていれば悩む日もあるし、人間関係につまづくことだってたくさんあるし、思わぬ心配ごとが起こったり、泣いたり怒ったりガッカリしたり
そういうことの全てをまるごと包み込んでくれるような、広い広い大地
その中でたくましく生きている人たちと、小さな世界でちっぽけな悩みを抱えて生きている自分を思ったら、なんだか「ま、いいか！」とすっきりしました

それにしても、この映画の監督は私とほとんど変わらない年齢の方
がんばらなくちゃいかんな〜と、そんなことも思いました

次回は三谷さんの『ＴＨＥ有頂天ホテル』を見るぞ〜！
（『立喰師列伝』もちょっと気になる・・・どんな映画かな）

満足な気分で買物でもして帰りましょと思っていたら、母と姉からメールが！
唐突にお里帰りしているとのこと
「まだ帰んないよね？」
と電話で聞いてから、夕ごはんとおやつを買って帰りました

ばあばちゃんと３人で、女３人集まればです^_^;騒がしい
わーわーしゃべって、はなもすりすり寄ってました←とてもうれしいらしい
しかし、相変わらず唐突な人だ〜
いつものことなので慣れっこですが、さっき帰って行った後に気がついた
お誕生日とかお土産とか用意していたのを渡すの忘れちゃったなあ・・・
まあ、また半年後とかでもいいか
のん気な姉妹です
（今日の前に会ったのが、８月だったような気がするです）