思い出したこと

小さい頃から、おかしなことを考え付く子どもでした
ある年のお誕生日の前に、ふいに自分用のふかふかした椅子がほしくなって、でも本物のふかふかした椅子はすんごく高いことは、なんとなくわかっていたので(可愛くない子どもだ)お母さんたちにリクエストしたのは
「大きなブリキのたらいがほしい」
でした

ぷっ

自分のことなのに、思い出しても笑える〜っ
なんで、大きなブリキのたらいかというとね
そのたらいに、たくさん綿を詰めて(おばあちゃんが和裁をやっていたので、材料はけっこうあったのだ)ふっかふかにして、上からお気に入りの布でカバーをかぶせたら、自分用のお気に入り椅子が出来ると思ったの
ブリキってのは、質感が好き(今でもね)だったことと、プラスチックじゃ壊れるよなー、と思ったから

おもしろいですねー
子どもの考えることって(普通は考えないよって?)

そんなこと、どうして思い出したかというと
昨日お茶をした幼なじみから
「左利き用で機能的にも優れていて、使い勝手がよくて、なおかつデザイン的にもすばらしい自分用の鋏がほしい、でも現実にはない、だから作ってしまおうかと考えてる」
という話を聞いたからです

自分のほしいものがないから作って、それがみんなにも認められたら、そんなすごいことはないね、と話しました

で、今日の某番組でたらいを植木鉢に見立ててお花を植えるというのを見たら、一気に思い出がよみがえってしまったのです

でも、冷静に考えなくても
ブリキのたらいの椅子は、万人ウケしないと思う

うはは!
なんかねえ、もうほんとに変わった子でした

うちの母が「あの子は変わってるから」と話しているのを聞いて、ちょっとだけ落ち込んだことがあったんだけど、でも、それは認めてくれた上での発言だったんだな〜と今ならわかる
個性を認めてくれた両親や家族や周りの人たちに感謝してます
ありがとう


以前の日記で話してた「時代は東北だ!」のヒントになると思われる本

いつもシンプル いつもスマイル (オレンジページムック)

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手のひらの仕事―岩手・秋田・青森

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画像
立派な椅子(でも、これは職業用)