思い立って映画

あきらめようかと思ったんだけど、ドキュメンタリー好きは観ておかないとね
と、いうわけで『トニー滝谷』と『晴れた家』を観て来ました
よかったです、とても

トニーの方は、原作を読んでいたから、「ラストは原作と異なる」との評を読んで、気になってました
うんうん、なるほどな〜
そうきましたね、という感じ
まあ、観てみてください

とにかく映像が美しかったです
場面場面の空気感までもが美しい
宮沢りえという女優さんは、存在自体がうつくしいんだな、と改めて感じた

イッセー尾形さん、大好きなんですが
ますます好きになりました
舞台、死ぬ前に生で一度は観てみたい(>_<)
チケットほんとうにとれないんですよね
どうやってみんなとってるんだろう?

でね、前述の「空気感」というのが、なぜここまで感じたかということがメイキングオブ『トニー滝谷』である『晴れた家』を観て、よくわかりました
こんなセットで撮ったんだ!
すごい!すごい!すごい!
機会があったらぜひ観てください
もちろん、『トニー滝谷』だけを観て、その映画のすばらしさそのものだけを心にとどめておくこともいいことだと思うのです
本来、そうあるべきだし
映画の余韻は観客ひとりひとりのものだから
行間を読むのは、人それぞれです

だけどねえ、『晴れた家』はよかったです、私にとっては
なんだか色々くすくす笑っちゃった
撮影現場の雰囲気が、とてもよくて、市川監督の笑顔がよくって真剣なまなざしがよくてね

イッセーさんのすごさは、誰もがわかっていることだと思うからあえて言いませんが、宮沢りえちゃんの魅力がね
感じ取れました
とても頭のいい人なんだな、って
この場合の頭のよさっていうのは、勉強が出来るとかということとは異なりますよ
カンがいいの、おそろしく
それは、きっと天性の才能なんでしょうね
市川監督がほめまくってて、そしたらね、ひとつだけネタバレしますので、いやな人は以下は飛ばしてくださいね




はじめますよ

たぶん、村上春樹さんを交えて(違うかも、顔は全く出ていなかったので)何か談笑する機会があったのかと思います
その場面で、りえちゃんが「文芸映画の女優をやってみたかったんです」と言った後「文学映画って言うんですっけ?」て言い直すのが可愛かったんだけど
市川監督が
「確か西遊記かなんかを撮ってる時、隣りのスタジオで僕も撮影してたんだよね」
答えてりえちゃんが
「病院のお話!」
「そうそう」
「そのとき、『私も出演させてください』ってお願いしたら『お断りします』って!」

どっと笑いがおきました

なんだかこのエピソード、世間の宮沢りえという女優に対する評価とも重なるんじゃないか?と思って、とてもおもしろかったし、私自身、目からウロコでした
失礼ないい方だけど、甘く見てたなあと、や、ほんとに素敵な女優さんなんだなと思いました
それから、自分の中にある二面性についての小さなつぶやきにも感じ入ってしまいました
たぶん、誰もが持っているけれど、認めたくないことだから
それをあっさり認めてしまう潔さみたいなね
そんな風にしなやかに生きたいものですね・・・鍛錬だ

(この二面性、本編『トニー滝谷』にもちょっと関わるというか、そういった人間の複雑さを頭に入れて本編を観ると、もう少し違う、新しい感想がもてるかもしれないな、と思いました。)



さて、寝ましょうかね
夜更かしは美容の敵ですぞ!もうすぐ1時だわー
鍛錬、鍛錬

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「モンクあっか!ちーーー」