映画な日々

ベジャール・バレエ・リュミエール・』と『誰も知らない』を観て来ました。

ベジャールは、バレエの好きな人にはたまらない映画だろうな。
特に実際踊っている人にとっては。
十市くんも出てましたよ。
私が初めて自分で「これがほしい」と言って買ってもらった漫画は有吉京子さんの『SWAN』でした。
これ、今読んでも名作だと思う。
まあ、時代が30年くらい前なので(えっと私が買ってもらった頃には完結してたのかな?)服装とか色々違和感を感じるところもないわけではありませんが。

でも。名作です。未読の方でバレエ好きな方はぜひ一度。
脱線しちゃったな。
えっと、そうそう。モーリス・ベジャールって、きっとバレエをやっている人にとっては現役にして伝説の人物なんじゃないかしら?

もうかなりのお年のはずなんですよ。
だけど、まったく衰えを感じない。おなか周りはかなり大きくなってましたが。
振り付けをするとき、自ら踊ってダンサーに指示を出したりするのなんて見てても、腕の動き、指先にいたるまでしなやかさを感じました。
しゅごいな〜


もう一本はご存知の方も多いでしょう。
主演の柳楽優弥くんが本年度のカンヌ最優秀男優賞を受賞した作品ですね。
これは、かなりせつなかったです。
観終わった直後は、とにかく彼らを置き去りにした母親の行為をせめてしまった。
でも、この母親のようなことを自分がやらないと言い切れるのか、と思ったら、言い切ることはできないと今は思う。

もうね、みんなすごく可愛いのです。
特に末っ子のゆきちゃんがめちゃめちゃ可愛いのですが、みんなみんな可愛かった。
子どもたちも、それから母親役のYOUさんもダメダメな母親なんだけど憎みきれない可愛さがあった。
だから子どもたちはいつまで経っても帰ってこない母親を待ち続け、許し続けたんだと思いました。
こういうお母さん、や、お父さんだったかな?
なんかどっかの小説で読んだような。漫画だったのかな?
誰でもどこかしら持っている心の弱さが、わかりやすいだけの人なのかも。


いつかこの子たちが絶望する日がきたんだろうか、だけど、まだずっと信じ続けてほしい。
そう願わずにはいられないラストでした。

カンヌの話題だけでなく、ぜひとも観て頂きたい一本かも。

パンフで実際の事件について是枝監督が書かれている文章を読んで、さらにせつなくなりました。



注意;画像は関係ないです(^_^;)
でも、これも可愛いつながりで。後ろ姿がね♪分かる人にはわかるツーショット